ナルルの国のアリス
ワールドネバーランド~ナルル王国物語~のプレイ日記です。※ネタバレありなのでご注意ください!
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先日、ツイッターのナルルクラスタ内で盛り上がった舞踏会ネタ。
私はいまいち乗ることが出来なかったんですが、
はとさんの舞踏会マンガ(その1、その2)を拝見して、
自分も描きたいなぁと思ったので描いてみました。
うちの二人は綺麗な舞踏会に参加するようなガラでもないなぁ。
だったらその日、彼らはこんなことしてるんじゃないかなぁ。
そういう妄想のお話です。
いつもより妄想色が濃いのと、上手くない絵・文が多いので、
そちらを踏まえてご覧いただけると嬉しいです('A`)
あ、あと手に指がないのは時間がかかりすぎるためです。
気持ち悪くてすみません(ノ∀`;)
「いらっしゃい!」
店に女主人の威勢の良い声が響いた。
「あれ、ダンバーさん?どうして今日も店をやってるの?」
「24日までは私、ここのマスターですから♪」
「そうじゃなくて。今日は舞踏会でしょ?若い人はみんな花のアトリウムへ行ったよ。」
「私まで舞踏会に行ったら、誰が皆さんにお酒を出すんですか!」
彼女はニコニコ笑ってお酒を注ぐ。
「でも、その髪は舞踏会に行くためにセットしたんじゃないのかい?」
いつもは降ろされている髪がハーフアップにされて、髪飾りまでがついていた。
「これは娘が”こんな日くらいはおしゃれしないと!”って言ってやってくれたんです。」
「それなら尚更、舞踏会へ行かないと……旦那さんはどうした?」
その問いに、彼女は視線を落として答えた。
「どうせ、光の川辺で訓練でもしてるんじゃないですかねぇ。」
「……。」
「そうだ!そんなことより、ここでも皆さんで踊っちゃいましょう♪」
そういうと彼女はレコードプレイヤーをいじり、音楽を流した。
軽快なメロディに合わせ、一組、二組とお客達が踊り始める。
楽しそうに皆が踊る中、女主人の表情だけは明るくなかった。
「……舞踏会なんて。」
ちょっとつまらなさそうに呟いたその声は、誰にも聞こえなかった。
――と、そのときだった。
酒場の扉が勢いよく開いたのは。
現れたのは、見慣れぬ恰好をした、見知らぬ男だった。
彼は息も切れ切れになりながら、店内を見まわした。
「あ、あれ、リラは?」
突然のことに他の客はポカンとしていた。
「クスッ」
最初に気が付いたのは、女主人だった。
「あなたが来るべきところはここじゃないわ。案内しましょう。」
女主人は王宮前通りまで男を案内した。
「後はこの階段を上って、真っ直ぐ行けば舞踏会会場につきますから。」
「ありがとうございます。あなたは――」
「えっ?」
「いや……良い夜を。」
「あなたもね。」
「急いで戻らないと。きっと皆さんお待ちだわ。」
そして足早に戻ってきた女主人は、酒場の扉を開いて驚いた。
テーブルの配置が変えられている。しかも店全体が薄暗い。
「何これ……?」
店内の明かりは、いつものランプシェードにワフランプ、それと何故かクリスタがいくつか。
仄暗い店内は幻想的だった。
そして女主人はカウンターの向こうにいる人影に気付き、近付いた。
先ほどの突然の訪問客同様、見慣れぬ服を身にまとった男だった。
「私のお店に魔法をかけて下さったのはあなた?」
男は黙って頷くと、女主人の手を取った。
「相手のいない寂しい私と踊って下さるのかしら?」
男はやはり黙ったまま頷いた。
音楽が鳴り始める。
それは先ほど店内に流していた軽快な曲とは異なった、とても静かな曲だった。
「こんな舞踏会も良いわね。」
女主人は嬉しそうに微笑んだ。
「ただ一つ不満があるとすれば、相手の顔がわからないことかしら。」
「……。」
「とってもシャイな方なのね。それとも素直じゃないって言うべきかしら。」
「……。」
「次は仮面をつけずに来て下さいな。」
「……。」
「ね、あなた。」
「……!」
小さな舞踏会はまだ始まったばかり。
私はいまいち乗ることが出来なかったんですが、
はとさんの舞踏会マンガ(その1、その2)を拝見して、
自分も描きたいなぁと思ったので描いてみました。
うちの二人は綺麗な舞踏会に参加するようなガラでもないなぁ。
だったらその日、彼らはこんなことしてるんじゃないかなぁ。
そういう妄想のお話です。
いつもより妄想色が濃いのと、上手くない絵・文が多いので、
そちらを踏まえてご覧いただけると嬉しいです('A`)
あ、あと手に指がないのは時間がかかりすぎるためです。
気持ち悪くてすみません(ノ∀`;)
「いらっしゃい!」
店に女主人の威勢の良い声が響いた。
「あれ、ダンバーさん?どうして今日も店をやってるの?」
「24日までは私、ここのマスターですから♪」
「そうじゃなくて。今日は舞踏会でしょ?若い人はみんな花のアトリウムへ行ったよ。」
「私まで舞踏会に行ったら、誰が皆さんにお酒を出すんですか!」
彼女はニコニコ笑ってお酒を注ぐ。
「でも、その髪は舞踏会に行くためにセットしたんじゃないのかい?」
いつもは降ろされている髪がハーフアップにされて、髪飾りまでがついていた。
「これは娘が”こんな日くらいはおしゃれしないと!”って言ってやってくれたんです。」
「それなら尚更、舞踏会へ行かないと……旦那さんはどうした?」
その問いに、彼女は視線を落として答えた。
「どうせ、光の川辺で訓練でもしてるんじゃないですかねぇ。」
「……。」
「そうだ!そんなことより、ここでも皆さんで踊っちゃいましょう♪」
そういうと彼女はレコードプレイヤーをいじり、音楽を流した。
軽快なメロディに合わせ、一組、二組とお客達が踊り始める。
楽しそうに皆が踊る中、女主人の表情だけは明るくなかった。
「……舞踏会なんて。」
ちょっとつまらなさそうに呟いたその声は、誰にも聞こえなかった。
――と、そのときだった。
酒場の扉が勢いよく開いたのは。
現れたのは、見慣れぬ恰好をした、見知らぬ男だった。
彼は息も切れ切れになりながら、店内を見まわした。
「あ、あれ、リラは?」
突然のことに他の客はポカンとしていた。
「クスッ」
最初に気が付いたのは、女主人だった。
「あなたが来るべきところはここじゃないわ。案内しましょう。」
女主人は王宮前通りまで男を案内した。
「後はこの階段を上って、真っ直ぐ行けば舞踏会会場につきますから。」
「ありがとうございます。あなたは――」
「えっ?」
「いや……良い夜を。」
「あなたもね。」
「急いで戻らないと。きっと皆さんお待ちだわ。」
そして足早に戻ってきた女主人は、酒場の扉を開いて驚いた。
テーブルの配置が変えられている。しかも店全体が薄暗い。
「何これ……?」
店内の明かりは、いつものランプシェードにワフランプ、それと何故かクリスタがいくつか。
仄暗い店内は幻想的だった。
そして女主人はカウンターの向こうにいる人影に気付き、近付いた。
先ほどの突然の訪問客同様、見慣れぬ服を身にまとった男だった。
「私のお店に魔法をかけて下さったのはあなた?」
男は黙って頷くと、女主人の手を取った。
「相手のいない寂しい私と踊って下さるのかしら?」
男はやはり黙ったまま頷いた。
音楽が鳴り始める。
それは先ほど店内に流していた軽快な曲とは異なった、とても静かな曲だった。
「こんな舞踏会も良いわね。」
女主人は嬉しそうに微笑んだ。
「ただ一つ不満があるとすれば、相手の顔がわからないことかしら。」
「……。」
「とってもシャイな方なのね。それとも素直じゃないって言うべきかしら。」
「……。」
「次は仮面をつけずに来て下さいな。」
「……。」
「ね、あなた。」
「……!」
小さな舞踏会はまだ始まったばかり。
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